勤医協札幌看護専門学校【国語】(2022年)じっくり解説【問題1】(3)問四

勤医協札幌看護専門学校の2022年の国語について解説します。勤医協札幌看護専門学校では、過去問題を公開してくれていますので、以下のリンク先から入手して下さい。

入試情報・学費 > 過去の入試問題 | 勤医協札幌看護専門学校 (kinkan.ac.jp)

まめじぃ

まずは上のリンク先から2022年の過去問を入手して、解いてみて下さい。その上で、以下の解説と読み比べながら、答え合わせをしましょう。今回は問題一の、問四です。

ななみ

空らん「B」には、「わずかな時間」という意味の熟語が入るんですね。

まめじぃ

で、ふさわしい四字熟語をひとつ選ぶんじゃな。

a 一朝一夕 b 一期一会 c 一刀両断 d 一日千秋 e 一石二鳥

受験勉強では、正解が出せたからOKではなく、ひとつひとつの意味をちゃんと理解できているか確認することも大切。意外と「思いこみ」で、間違えて覚えている熟語があるかも知れないし。

a 一朝一夕:

「わずかな時間」。正解はこれ。『易経』という中国の古い書物にある。ひと朝、ひと夕、ほどの短い時間、という事。

b 一期一会:

「一生に一度だけの機会」。ある意味「わずかな時間」という捉え方もできるが、正解ではない。

茶道を確立させた「千利休」の弟子、山上宗二が著した『山上宗二記』において、「一期に一度の会」という記述があり、そこから、

―茶会に臨む際には,その機会は一生に一度のものと心得て,主客ともに互いに誠意を尽くそうね

という教えとなり、世間一般に普及するにあたって「一生に一度だけの機会」という意味で用いられるようになった。

c 一刀両断:

「ひと太刀で真っ二つにする」ことから「すみやかに、あざやかに、きっぱりと、解決すること」をいう。

d 一日千秋:

「すごく長く感じる」ことをいう。「1日がまるで千回秋を迎えるようだ」・・・古代中国において「秋」とは「収穫の時期」であり、1年で最も、待ち遠しい季節とされていた。それを千回待たされるなんて、とんでもない長い時間に感じる。そういう表現。もともとは「一日三秋」だったのが、千まで増えた。盛りすぎだな。

e 一石二鳥:

「ひとつの行動で、ふたつの利益を得る」こと。「一挙両得」も同じ。石を1つ投げたら、2羽の鳥に当たって、両方ゲットできた、なんて現実ではなかなか起こりえない。17世紀のイギリスで生まれた「kill two birds with one stone.」という「ことわざ」をもとに作られた熟語である。たとえ話、として捉えるべきである。

ななみ

受験勉強も「一朝一夕」で成果が出るものではありませんね。

まめじぃ

そうそう。四字熟語は「使って覚える」のがいちばん。例文をいろいろ作って、Twitterでひたすらつぶやいたり、四字熟語を必ずひとつ入れた日記を書くなどして、使い倒して自分のものにしてしまおう。

ななみ

つづく。

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