看護学校受験:あなたの英語力をチェック!(レベル1)第3回~be able to とcanの使い分け
こんにちは。まめじぃです。
生徒の海野七海です。
レベル1:Who is Elizabeth Blackwell?
Elizabeth Blackwell was an amazing woman. She was the first woman to study to become a doctor at an American university, and she did indeed become a real doctor. Thanks to her becoming a doctor, other women were also able to become doctors. She even established a school for women to become doctors. Thanks to her, women were able to become doctors and the status of women improved.
課題3: 上の本文の赤文字部分:Thanks to her becoming a doctor, other women were also able to become doctors.について、toに気を付けながら日本語に訳しましょう。
今回もtoが読解のカギとなるのですね?
まず最初に、Thanks to her becoming a doctor, について。
Thanks to~:~に感謝する
と訳してしまうと、自然な日本語とならない。ここは、
「~のおかげで」
と解釈しよう。
次にtoの範囲はどこまでかを間違えないように。her だけではないな。
「彼女が医者になる」ことのおかげで、という理解が正しい。
なるほど。それでもまだ、自然な日本語にはなっていない気がします。
そうだな。続いて後半を見てみよう。
other women were also able to become doctors.
区切ってみるぞ。
other women / were (also) able to / become doctors.
区切ったところをそれぞれ日本語に直してみて欲しい。
他の女性たち / もまた~することができた / 医者になる
だから「他の女性たちもまた医者になることができた」とわかります!
womanは単数。womenは複数。だから「たち」をつけないとね。
それにしても、文を区切るのはわかりやすいですね。
そのとおり。スラッシュで区切るの便利だよな。
そうすると、文全体は「過去時制」となるわけで、全体を訳すと以下のようになる。
彼女が医者になったおかげで、他の女性たちも医者になることができた。
Thanks to her becoming a doctor, other women were also able to become doctors.
よくわかりました。
よかった。
ところで、七海さん。be able toを使っている箇所、なぜcanではダメかわかる?
よくわかっていませんでした。
いいの。この際せっかくだから、使い分けを学ぼう。canでもbe able toでも、どちらでも良い場合と、そうではない場合があるんだな。
1,【一般的な能力 / 特定の状況での能力】
一般的な能力: "can"は一般的な能力や許可を指す場合が多い。
He can speak Japanese.(彼は日本語が話せる。)
特定の状況での能力: "be able to"は特定の状況や一回限りの出来事での能力を表すのに使われる。
She was abele to solve the problem.(彼女はその問題を解決できた。)
2,【過去形】
過去の能力を表すとき、canは使えない。"was/were able to"を用いる。
3,【未来系】
未来の能力を表すときは、"will be able to"を用いる。canは使えない。
I will be able to meet you tomorrow.(私は明日あなたに会える。)
4,【完了形】
これまでに何かを達成した(完了した)能力は、"have been able to"を用いる。
We have been able to complete the project.(私たちはそのプロジェクトを完成できた。)
なるほど。過去の出来事だったからcanではなくbe able toを用いて、be動詞を過去形にして表現しているわけですね。
長い説明ですが、読む価値はありました。
お・・・お付き合い頂いてどうもありがとう。
読者の皆様はいかがでしたか?スラスラ訳せると思っても、深堀りしていくと、意外と抜けている知識があることは多いです(私も一緒です)。
細部をゆるがせにしない厳密な深堀りが、そして地道な作業の積み重ねこそが、何よりも大切です。これは英語に限ったことではありませんがね。
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