濃度の計算問題を解くための「Tの型」(10)
これはどうだろう。食塩水ではないが、やることは同じなんだ。
(10)オキシドールは消毒殺菌作用がある薬品である。オキシドールの成分は過酸化水素である。市販のオキシドールの過酸化水素濃度を3%とすると、10%過酸化水素の水溶液150gに純水を加えて3%とするには、何gの純水を加えたらよいか。
(勤医会東葛看護専門学校)
いかにも「看護専門学校の入試問題」という感じがしますね。オキシドールは過酸化水素なんだ。一見複雑な問題に見えますが、食塩水の濃度の問題と、しくみは同じですね。
そうそう。まずは図式化してみようか。
はい。それが食塩だろうが、過酸化水素だろうが、図式化してしまえば同じです。
OK。もうこの図が完成した時点で、方程式ができているからな。あとはxを求めればよいだけだな。
念のため、T字にあてはめてみました。公式がちゃんと頭に入っていれば、このT字を描く作業は省略できますね。
その通り。慣れてきたら図解は頭の中でサッとイメージしながら、紙の上では最初から式を立てられるようになりたい。そうなるまで繰り返し練習できたら本番でも自信を持って取り組めるな。
でも当然、自信がなかったら、本番でも、ちゃんと図で描いて考えた方がいいぞ。
式はこれで合っていますね。
しくみとしては合っている。ただ慣れてきたら、0を含む分数のかけ算はどうやっても「0」であることは分かりきっていることだから省略してよい。少しでも書く手間を削れば、それだけ解く時間の短縮になるからな。
でも、慣れないうちは、無理に省略せずにちゃんと書いた方がいいぞ。
これを解くとx=350になりました。
よって正解は
350g
ということになりますね。
はい。よくできました。型をちゃんと身に着けておけば、オキシドールだろうが、ラブラドールだろうが、何がきても大丈夫だな。ワハハ!
ラブラドールは、犬種のことかと思っていましたが、水溶液もあるんですか。
いえ・・・あの・・・ごめんなさい。
“濃度の計算問題を解くための「Tの型」(10)” に対して1件のコメントがあります。