濃度の計算問題を解くための「Tの型」(9)
さて次はこれ。
(9)入間さんは、先生に言われて実験室で360gの水と15gの食塩を使用して食塩水を作ることになりました。このとき、次の①・②について答えなさい。
①水と食塩をよく混ぜてつくった食塩水の濃さは、何%になりましたか。
②この食塩水をしばらく火にかけ、水を何gか蒸発させたら、濃度が6%になりました。このとき、何gの水が蒸発したことになりましたか。
(入間准看護学校)
①は基本ですね。「Tの型」にあてはめて解きます。
注意点は、食塩水の質量は360+15=375gだということですね。間違えて300で計算しちゃうと正解が出ませんね。
これを解いて、x=4
正解は4%です。
次は②です。
これは今までなかった問題ですね。水が蒸発する、ということは、食塩水の質量が減るということです。食塩水の質量は減りましたが、食塩の質量は変わりません。つまり濃度が上昇したわけです。
「Tの型」にあてはめると、このような方程式ができます。
これを解くと、x=250です。
だから答えは250g・・・と思ったら、問題文を見てみると「何gの水が蒸発したか」なんですね!
だったら[もとの食塩水の質量]ー[蒸発したあとの食塩水の質量]を求めればよいわけで、
375-250=125
よって、答えは125(g)ですね!
その通り。ところで別紙の練習問題プリントに学校名が記載されていませんでした。「入間さん」が出てきたら「入間准看護学校」だというのは、埼玉県では当たり前でも、一般にはわかりませんよね。大変失礼致しました<(_ _)>
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