男性看護師を目指すあなたへ

2024年1月8日 2024年1月16日

まめじぃ

なすらぼonlineでは、看護師を目指す男性を応援しています。

３８歳のOさん。ずっと製造業で、期間工として自動車工場で勤務されていました。もうすぐ契約が満期を迎え、正社員として雇用される道も残しつつも「もっと人と接する仕事がしたい」と看護師になることを決意。

とはいえ、そんな簡単な道のりではないのです。基礎学力に加えて、面接だって難しいのです。やはり男性で看護師を目指すということは、ハードルが女性より高いです。

男性看護師の割合

厚生労働省の資料によれば、看護師全体の男女比では男性看護師が8.1％・・・「性差」だけを考えれば、圧倒的に少数派です。

以下の図をご覧下さい。

男性看護師の増加率という点では、2010年から2020年の間でほぼ「倍増」しています。それだけ現場でのニーズが増しているということがいえます。

とはいえ、現役ナースの比率を見てみても、男性にとって看護学校に合格すること自体が非常に難易度の高いチャレンジとなっており、相変わらず「狭き門」であることには違いありません。

それでもチャレンジしようというあなたを、心から応援します。

実際に３８歳のOさんは、私の著書（後述）を通じて、面接の指導をさせて頂くことになりました。結果は・・・

最初は、志願理由も四苦八苦で、言葉に詰まって出てこなかったのです。しかし一緒に練習を重ね、なぜ男性である自身が看護師を目指すのか、なぜ看護師でなければいけなかったのか、しっかりＰＲできた結果、もちろん学科の成績もありますけれども、合格を勝ち取ることができました。

私の実体験

私自身の経験談を聞いて下さい。

１５歳のとき、遠足で行った遊園地で、ジェットコースターの事故で頚椎を損傷しました。全く首が動かなくなり、急遽入院することになりました。

入院初期は、ベッドを斜めにして、２４時間ずっと首をけん引していたので身動きが取れず、自力でトイレに行けない状態でした。

入院中、私についてくれていたのが看護学生の実習で来ていた、少し年上のお姉さんたちでした。彼女たちに下の世話を任せるのが、私にとって、何よりも恥ずかしい出来事でした。思春期ど真ん中で恋愛経験もなく、女性と気安く接することもできずにいた私には、苦痛で仕方ありませんでした。

もし同性の看護師さんがいてくれたなら、この苦痛はかなり和らいでいたはずです。

男性看護師のニーズ

男性看護師の、現場でのニーズというのはやはり限定的です。それだけ今でも看護師というのは「女性の職場」だといえます。

現役の看護師長さんから聞いたお話では「男性＝粗雑」というイメージがどうしてもある、といいます。これまで何人も男性看護師を受け入れてきたけれど、粗野・粗暴・粗雑という印象が強いとのこと。たまたまかも知れませんが、そういった人が看護師として現場に入って来たということは事実のようです。結局長続きした人はいないということでした。

これは、この師長さんの個人的な体験談ですので、すべての現場で共通するものではありませんが、しかし男性看護師の比率の少なさのひとつの原因であることは間違いありません。

それでも、精神医療など、男性ならではの有り余る体力や筋力を必要とする看護の現場は実際ありますし、女性に比べて男性は・・・と、性差をひとくくりにして考える価値観は既に古いものになってきています。

ニットを編むのがすごくきれいで上手な男性だっているでしょう。粗野で粗暴で粗雑な女性だっています。ただ全体の割合として少数派だから、どうしても見落とされがちです。

保守的な職場であればなおさらです。看護師長さんが男性、なんてことはあり得ないでしょう。

そんな中でも、ご活躍されている男性看護師さんは、いらっしゃいます。上のグラフにある通りです。10万人ですよ。あなただって、あの円グラフの中に入ることはできるに決まっています。もちろん、資質を磨き、努力を重ねることが最低条件ですが。

現役ナースマンの声

実際に男性で看護師として働いていらっしゃる方々を取り上げた書籍で、無料で読めるものがあります。

AmazonのKindle（電子書籍）で、「KindleUnlimited」というサービスがあります。これは初月無料で、1カ月の間に退会すれば実質は無料で読み放題、という事になります。もちろん気に入ればそのまま月額980円で読み放題のサブスクリプションを手に入れることができます。私もヘビーユーザーです。漫画からビジネス書、ベストセラー小説まで、幅広い書籍が読み放題ですので毎日利用しています。

そのKindleUnlimitedで、現在無料（会員限定）で読めるものをご紹介させて頂きます。

『これから看護師になる人へ：現役男性看護師にインタビュー』（山田愛里　藍文庫）

『ナイチンゲールの憂鬱: 男性看護師の体験談と、看護学生へ伝えたいこと』（男性看護師24時）

『看護師になってわかったこと』（比嘉夏）

Kindleでは、このように「手作り感満載」の電子書籍が多数読めます。中には陳腐なものも多数あり「玉石混交」とはいいますが、玉はあまり多くありません・・・それでも、こういった「生の声」を収めた電子書籍は貴重です。あなたが男性で、看護師を目指しているなら、上記３つを読むために、無料期間中だけKindleUnlimited会員になることは無駄ではありません。無料なのですよ。

更には私の面接対策本や、小論文対策本も無料で読み放題。受験対策としてコスパ最強です。だって、無料なのですから。