濃度の計算問題を解くための「Tの型」(11)
次はこの問題。
(11)計算上必要な場合は小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求めること。
①濃度a%の食塩水bgがあります。溶けている食塩の質量をa、bを用いて表しなさい。
②水200gに10gの食塩を溶かしました。この食塩水の濃度は何%ですか。
③6%食塩水400gを3%に薄めたい。水を何g加えればよいですか。
(児湯准看護学校・改)
児湯准看護学校も、濃度の問題がよく出題される学校ですね。
まず①は「Tの型」にあてはめる。
この図から、
どうですか?
正解。bを分子に持って来たのがいいな。まあ、
としても、不正解にはならんじゃろ。
次②を解いてみよう。
②もTの型にあてはめて求めます。
xを求めるわけですが、先に約分をしておくと、
2x=210
となって、方程式が簡単になりますね。
結果
4.8%
ですね。
そう。ここで食塩水の質量を、
200+10⁼210
と最初に求めることがポイント。慌てていると「水200g」を「食塩水200g」と思い込んでしまって、間違った式を立ててしまいがち。
「水の質量」と「食塩水の質量」を混同しないことが大事。
気を付けないと。
最後③はどうかな?
いままでやってきたことの繰り返しですからね。図式化してみます。
これでもう、方程式が見えてますね。
分数が0の時は、この項は省略してもよいですね。解いてみると、
x⁼400
こたえは、400(g)でした!
途中式がさっぱりわからん!という場合は、教えて下さいね。
段々慣れてくると、T字の図式化だけで、もう方程式がわかるようになってきました。更に慣れてくると、図式化しなくても大丈夫になるんですかね?
なるなる。それが本当の目的なんだよ。最終的には、Tを描かなくても、その「しくみ」が理解できたら、頭の中でチャチャチャと処理できるようになってくるから。
そろばんの熟練者が、そろばんが無くても暗算できるようになるのと同じかもな。
はやくそうなりたいな。
焦ることはない。必ずできるようになるからな。
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