私淑する江戸時代の大学者・本居宣長はこのように言っています。
詮 ずる ところ 学問 は、 ただ 年月 長く 倦ま ず おこたら ず し て、 はげみ つ と むるぞ 肝要 にて、 学び やう は、 いか やう にて もよ かる べく、 さ のみ かか はる まじき こと 也。 いかほど 学び かた よく ても、 怠り て つとめ ざれ ば 功 は なし。
(ようするに、 学問 は、 ただ 年月 長く 倦ま ず 怠ら ず、 励み つとめる こと が 肝要 なの だ。 学び 方 は どの よう で あっ ても よく、 さほど こだわる こと は ない。 どんなに 学び 方 が よく ても、 怠け て しまっ ては その 成果 は おぼつかない。)
本居宣長「うひ山ぶみ」 (講談社学術文庫) (p.42). 講談社.白石良夫訳
つまり「勉強の方法なんてどうでもいいの。コツコツ地道に継続すること。それが大事」だって。
・・・のりちゃん(本居宣長)は、小さい頃から勉強が大好きで、暗記がめちゃくちゃ得意で、だからこんなこと言えるのです。
そもそも
コツコツ地道に継続すること
そう簡単にできるものではありません。
でも、本当にその通りだな、と若い頃からずっと思っていました。私、大学時代は教授の命令で、本居宣長のお墓(奥津城)のお掃除に月1で通っていました。毎月1回、のりちゃんに会いに行っていました。
そんなのりちゃんに、読んでもらいたい本があるんです。令和の時代になって、こんな本ができちゃったんです。噂の「鈍器本」。
『独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』読書猿 ダイヤモンド社
「勉強法なんてどうでもいんだよ」と言ったのりちゃん、この本を読んでも、同じこと言えるだろうか・・・言えないでしょう。
看護師を目指すあなたにも、ぜひ一冊、手元に置いておいて頂きたいです。1ページ目からじっくり読む本というよりは、辞書と同じ、必要なときに、必要な箇所を調べる、という使い方が合っています。
看護師という職業は、日々「学び」の連続だといわれます。その「学び」について、これほど充実した内容の書籍が世に出たことが、どれほどすごい事なのか。きっと「独学大全以前・以降」という区分けはこの先なされるでしょう。
韓国・中国でもベストセラーになっています。
受験勉強を戦うだけなら、この本は手に余るかも知れません。しかしあなたの本当の「学び」は、その先につながっています。日々新しくなっていく医療現場の変化にどう対応していくか。学び続けるしかありません。
その「学び」のために、必要なことがすべてここに書いてあります。
↓更に副読本も。